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健康とお金をマネジメントする 〜身体もお金も大事な「資産」〜

人生100年時代と言われるようになり、長生きするのが当たり前の時代になりました。また、最近では医療の進歩やライフスタイルの変化によって、脳卒中や心筋梗塞などの急性疾患で命を落とすことが以前より少なくなってきました。一方で、長生きする人が増えてきたので、認知症や介護を必要とする人が増えてきています。急性疾患を防ぐことも大事ですが、人生100年時代では、認知症や介護のリスクを心配する比重が高くなってきています。
認知症や介護は、病気というより「老化」が原因で起こされる体の状態です。そのため、これは医療の進歩により薬で治すというよりは、老化を遅らせるために“運動や食事といった生活習慣の土台を整える”という予防の観点が必要になります。
また、人生100年時代では、生活がいつまで続くか分からないため、お金の心配も出てきます。子供や親戚に迷惑をかけずに人生を最後まで楽しみたいとなれば、それ相応の資金が必要になります。できるだけ長く仕事を続けて、周りに迷惑をかけず、最後まで楽しむ人生を過ごすためには、身体とお金の両方の資本が必要になります。
実は、健康とお金には共通する部分が多くあることがわかりました。この二つの資本をしっかりと築くには、「マインド」と「習慣」を変える必要があります。今現在、健康やお金に困ってなかったり、毎日が忙しかったりすると、それらに対する時間を取ることが少なくなります。健康とお金どちらも大事だとわかっていても、実際に行動を起こしている方はまだまだ少ないのです。
私たちは普段、資産形成の着実な方法として、長期・積立・分散の三つのキーワードを使います。これは健康にも当てはまります。なぜなら、両方とも一朝一夕で築けるものではないからです。そのため、「長期で健康とお金の両方の資産を増やす。」というマインドチェンジが必要です。長期間にわたるという覚悟ができれば、今から未来のために取り組む必要に気づけるはずです。
長期で取り組むには、コツコツと毎日の積み重ねが必要になります。お金で言えば定期的な積み立て投資ですし、健康で言えば毎日の生活習慣です。どちらも継続させるためには、無理のない範囲で習慣化させることが大事になります。最初は違和感を感じるかもしれませんが、習慣になれば、それをしないことに違和感を感じるようになります。
そしてその活動は色々なものに分散させることが必要です。資産形成をするときには、一つの対象にだけお金を置いておくのではなく、複数の対象にお金を置き、バランスよく資産を増やすことをお勧めします。同様に健康についても、運動や食事、睡眠など生活習慣のバランスを考えることが大事になります。
身体もお金も「財産」、健康マネジメントも「アセットマネジメント」と考えられます。身体も貯金や有価証券、土地、持ち家など総合した「財産」と同じように考えられます。これらの財産は、一瞬にして形成されるものではありません。地道な投資の繰り返しによって、長い時間をかけてこの財産は増えていきます。身体も同じです。この世に生を受けてからこれまで、毎日の運動や食事、睡眠などの生活習慣によって、長い時間をかけつくりあげられています。身体とお金をつくるための投資を続けていきましょう。